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ここから本文エリア 企画特集2
島田 昭彦さん(43)2007年06月13日 新たな魅力 発見・発信したい 京都本人気に代表される昨今の「京都ブーム」。生粋の京都人は意外にその魅力に気づいていないと言われることもある。島田昭彦さん(43)もその一人だった。伝統に堅苦しさを感じ、東京、海外へ。ところが、それが京都の奥深さを知るきっかけになった。イベントをプロデュースしたりプロジェクトを立ち上げたりする会社「クリップ」で、文化や伝統を世界とつなぐ橋渡しに取り組んでいる。 ――10代、20代は京都から飛び出したかったそうですね。 実家は代々、着物に家紋を描き込む職人。机に一日中座って作業を続ける地道な仕事です。そのうえ「一人前になるには15年かかる」。僕にはその覚悟はなく、反発もあって東京の大学に進みました。卒業後は出版業界へ。スポーツ誌「Number」では約10年間、ワールドカップからオリンピック、F1と国内外であらゆるスポーツの取材にかかわりました。 ――それなのに、再び京都に目を向けたのはなぜですか。 中田英寿選手の取材でイタリアの田舎町ペルージャを訪れた時です。スタジアムで働くおばちゃんに出身を尋ねられ「京都」と言うと、「世界遺産の街だね」と即答でした。気づいてなかったけれど、京都はすごい街なんじゃないかと考え直すようになって。もう一度、足元から京都と向かい合おうと思うようになりました。 ――それを形にしたのが「クリップ」ですね。 クリップは人と人、文化と文化をつなぐという意味です。京都は素晴らしい伝統産業の技術や文化がある。でも「お高くとまっている」と敬遠される部分もあって、もったいないなと感じていました。異業種や意外な人と文化の組み合わせで新しい側面を見せることができないか。その橋渡しをするのが僕の役目だと思いました。 ――具体的にはどんなプロジェクトが進んでいますか。 最近では、京友禅のアロハシャツの企画や、イタリアの家具メーカーと京都の布団メーカーによる昼寝用マットの商品化、和傘の老舗(しにせ)と照明デザイナーの仲介などがあります。原点にあるのは「どうしたら、敷居が高いものを消費者の身近なところに引っ張りだせるか」。難しいことを砕いて伝える取材力が今、役だっていると思います。 しまだ・あきひこ 64年生まれ、立教大卒。スポーツ誌「Number」などを経て、05年にクリップ設立。ホームページ(http://www.clip−fromkyoto.com/)で活動を紹介している。
マイタウン京都
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